山で「落とし物」「忘れ物」は禁物です。
なぜでしょうか。
その答えは、
① 「落とし物」「忘れ物」をしても取りに戻るのが困難
② 誰かが拾ってくれてもどこに届けられるかの分からない
③ 自然界に異物が混入することになる
からです。
①については、みなさんもご承知のとおり、山で「忘れ物」「落とし物」をすれば、再び同じ道を引き返して探しに行かなければなりません。
その場合、引き返しても日没までに下山ができるか、など計画を練り直す必要があります。
計画に無理が生じる場合は、後日、改めて登らなければなりません。
また頑張って引き返したとしても、先に親切な方が拾って下っている可能性もあり、徒労に終わる可能性もあります。
②については、万が一、親切な方が拾って下さったとしても、その方がどこに下山するか分からないので、落とし物をどこへ問い合わせをしたらよいのか分かりません。
警察に届けてくれるにしても、どの都道府県の警察に届けてくれるのか、拾ってすぐに届けてくれるのかどうか分からないので、見つけるのは困難です。
場合によっては、山の管理事務所や最寄りの施設に届けて下さることもあるでしょうが、それら施設の方がすぐに警察に届けてくれるとも限りません。
これらのことから「忘れ物」や「落とし物」をすれば容易には戻ってきません。
ですから「忘れ物」「落とし物」はもう二度と自分の元には戻らないと思わねばなりません。
③については、言わずもがな「落とし物」は自然界からすれば異物でしかありません。
すなわち「落とし物」は落とし主の元に戻らなければゴミとなります。
以上のことから私は「忘れ物」「落とし物」をしないために、
・ 山登りに不必要なモノははじめから持って行かない
・ 自分の荷物は把握しておく
・ 休憩後は忘れ物がないか確認してから出発する
ことを心がけています。
コメント