● 登山中に「あいさつ」した方がいいですか?

山登りのルール

山登りはとても気持ちのいいものです。

様々な方が、様々な目的で山登りをされています。

景色を眺めるのが目的な人、景色を写真に収めるのが目的な人、体力づくりが目的な人などなど。

山道では、様々な方とすれ違います。

みなさんは山道で「あいさつ」をされているでしょうか。

私はできるだけ積極的にあいさつをするようにしています。

確かに疲れていてあいさつするだけの元気が残っていないときもあります。一方であいさつを返してもらえないこともあります。

それでも私はできるだけあいさつをするようにしています。

なぜなら私はあいさつには3つの効能があると思っているからです。

  • 1 自分の存在を知らせること
  • 2 元気をもらえること
  • 3 コミュニケーションのきっかけになること

●1つ目の「自分の存在を知らせること」について

山では自分の存在を他の登山者に知ってもらうことはとても重要です。岩場の下に自分がいること、崖の淵に自分がいること、手すりロープを自分が把持していることなど、自分の存在をアピールしておかないと、他者と接触して大きな事故になりかねません。

「あなたの近くに私はいますよ。気をつけてくださいね。」と自分の存在をアピールするために、あいさつは有効だと思っています。相手から挨拶をしてくれないのは、私の存在に気付いてないのかも知れないのです。相手からのあいさつがないときこそ、私は積極的にあいさつをするべきだと思っています。

●2つ目の「元気をもらえること」について

あいさつは人に元気を与えます。また元気をもらえます。

息荒く真っ赤な顔の登山者から元気なあいさつをもらえれば、私もがんばろうと思います。

私の方から元気なあいさつができれば、相手からも元気なあいさつが期待できます。

こうしたキャッチボールで私は他の登山者さんから元気を与えてもらっています。

●3つ目の「コミュニケーションのきっかけになること」について

山ではひとたび事故が起これば、登山者同士が助け合わなければなりません。

山では救急車やタクシーは来てくれませんし、コンビニやドラッグストアもありません。近くにいる登山者同士で助け合わなければならないと思っています。

山という特殊な状況では、他人と他人とが良好な関係を築いておく必要があると思います。

知らない人同士が列になって山道を登ることもあります。

そういうときに私は前後の人とあいさつを交わしてコミュニケーションを図るようにしています。

私はそこから友人に発展したこともありましたし、また山のことをいろいろと教えてくださった方もいらっしゃいました。

助けを求めるのも人であり、求められるのも人なのです。

あいさつをしてコミュニケーションのきっかけを作り、良好な登山者仲間の関係を築くようにすれば、それまで以上に山登りが楽しくなるはずです。

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