村上春樹さんの小説「1Q84」は長編小説であり、文庫化されたときに6巻に分冊されました。
それぞれの表紙には縦長の異なる西洋画が描かれています。
一体、この絵は何なのでしょうか。
1Q84とは(※ネタバレなし)
「1Q84」とは村上春樹さんの長編小説です。
ここではストーリーについては一切触れません。
この小説は2009年にハードカバー本で初めて出版され、その後2012年に文庫本が出版されました。
ハードカバーの表紙には西洋画はありませんでした。
文庫化されたときに、はじめてこの西洋画が登場しました。
この絵はなんでしょうか?
その答えは
先に答えを言うとこの絵は「ヒエロニムス・ボス」の「快楽の園」という絵です。
6つの絵をつなぎ合わせるとそれが分かります。
この絵はプラド美術館に展示されています。
プラド美術館はスペインのマドリードにある美術館で、スペイン画をはじめとするヨーロッパ絵画など多くを収蔵しています。
この「快楽の園」は三連の祭壇画で、中央にこの絵が、左に「エデンの園」が、右に「地獄」が描かれています。祭壇の形状は観音開きになっていて、扉を開くとこれらの絵が現れる仕組みになっています。
※なお閉じた状態は別の絵画を見ることができます。
この「快楽の園」には多くの人間が描かれていて、さまざまな快楽にふけっています。
ひとりひとりが興味深いポーズをとっています。
はたしてこの小説とこの絵との関係は?
その点に注意して読んでみるのも面白いと思います。
小説を読むのが苦手な方はAmazonのaudibleで朗読を聴くことができます。ぜひこの作品に触れてみて下さい。
なおこの「快楽の園」は大塚国際美術館にレプリカが展示されています。
そこでは人々の様子を細部まで見ることができます。
またここでは祭壇が再現されいるので「エデンの園」「地獄」も見ることができます。
扉を閉じることもできるので、そこに現れる別の絵も見ることができます。
ぜひ足を運んで実際に見てみて下さい。
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